第33回県労連中央委員会&【よさこいユニオン】に名称変更報告

2019年02月19日 21:51

2019年2月19日
2月17日(日)、高知県労連第33回中央委員会が開催されました。本組合から副委員長が参加。高知県労連加盟組合の役員の方々と2019年度春闘方針(案)など協議しました。また、本組合にも発言の機会を頂きましたので、活動内容や所信表明などを、壇上にて発表しました。



(本組合からの発言抜粋)

同志の皆様お疲れ様です。
私は、今期より「NHKよさこい労連」改め「よさこいユニオン」執行副委員長を拝命致しました。改めましてよろしくお願い致します。

我々は対NHKとの交渉において、交通費及び経費の増額そして、奨学金を受給しつつ勉学に励む苦学生諸君に対する、NHK受信料減免の措置を勝ちえましたが・・・
これは要求達成の序の口に過ぎません。

現在1兆2千億円以上の総資産を持ち、莫大な内部留保がある対NHKへの経済的要求は当然の事でありますが、それ以上に今後要求を実現しなければならない目標としまして、より一層安倍政策の結果、困窮に喘ぐ国民を救済する為の社会的な要求をこれまで以上に、強く、強く訴えるつもりであります。

労働運動は、単に自分達のみの要求実現で満足すべきものではありません。我々は、搾取に苦しむ労働者階級の前衛として全体の底上げを擁護する為、闘う労働者として、山本宣治や小林多喜二の様な先達の覚悟を持たなければなりません。

現在我々は、安倍政策によってかつてない危機に直面していますが、その安倍政策を支える御用報道によって、NHKは、政教分離違反の自公政権を側面支援している印象を受けています。受信料で運営しているのにも拘らず、公正な報道の原則を忘れ、既得権益擁護に向かった活動は、社会悪そのものと判断されることも少なくありません。

安倍総理は、元々映画監督志望だったそうですが、一体どうやって映画の脚本を書くつもりだったのでしょうか? 現状経済が滅茶苦茶で、それを誤魔化す為に雇用・賃金統計を改ざんし、増税でもって、庶民を苦しめアベノミクスの失政を補おうとしています。

よく革命という表現が安易に使われますが、革命即ち野党共闘政権樹立の為の民主革命闘争は、先ずは、労働者個人の資本家に対する奴隷意識を、払拭する事から始める事による『個から全体への闘争へ』の転化という過程がない以上は、絶対に不可能であります。それを合法的かつ、経済的要求の獲得と同時に、一石二鳥で政治闘争を展開出来る手段が、労働組合活動なのであります。

我々は特に、NHK受信契約業務に携わる労働者の組合として、「国民の為の公正中立な報道」を要求すると同時に、生活弱者に対する受信料を減額するよう、NHKに対して、要求を突きつける事が出来る数少ない組織であります。

この原理原則を全うし、国民の権利獲得の為に奉仕し、反動安倍政権打倒の為の一翼を担うべく、我々よさこいユニオンは、力の限り頑張りたいと思いますので、皆様のご理解をお願いしそして、我が組合の結果報告と、今後への決意表明と致しまして、スピーチを終えます。ご清聴ありがとうございました。(拍手喝采)



今回、副委員長の発言には改めて感謝申し上げるとともに、堂々とした発言には感心しました。年齢は組合員中、一番年下になりますが、ここまで知識や胆力ある人はなかなか見かけません。少々熱き発言もありますが、若さの証拠でもあり、これぐらい元気があっていいと思います。今後も期待しています。

NHKで働く私たちも実感している日本の格差社会。いや、格差社会より階級社会という言葉がしっくりくるかもしれません。支配者は、非正規という労働者を創りあげ、彼らの労働対価をピンハネすることで利益を生む。というのが日本の働かせ方の現状です。支配者が繁栄するには、労働者の賃金をピンハネし、使い捨てにする方がいいわけです。

労働者はこれに対して対抗する必要があります。しかし、現在の日本は、労働組合の衰退により、「非正規労働者の使い捨て」というシステムが構築されてしまいました。

労働者の方々も、「私だけ守られていたらいい。」そんな意識を持ったことはありませんか?私も人間故に、少なからず持ったことがあります。しかし、これからそんな意識を、ひとりひとりが変える時期にきていると思います。階級社会で得する人は、ほんの一握りであり、多くの人は搾取される側になります。本組合も「公正中立な報道、働き方」について本気でNHKと話し合いを続けていきます。春闘では、NHKも今まで以上に、私たち労働者の声に耳を傾けてほしい。

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