県労連機関紙

友好団体高知県労連の情宣

2月機関紙

2026年高知県労連 新春旗開きと春闘への決意

 2026年1月9日、高知県労連は新春旗開きを開催した。春闘を目前に控えた年の始まり、組合員と来賓あわせて約65人が一堂に会し、この一年をどのような覚悟で闘うのかを確かめ合う場となった。会場には和やかな雰囲気が広がる一方、生活を守るために退くことのできない緊張感が、静かに共有されていた。

【1.ジャズの調べとともに始まった新年】
 開会の発声のあと、会場に流れたのは柔らかなジャズの旋律だった。混沌とした社会情勢の中で、参加者一人ひとりが自らの立ち位置を見つめ直すような時間であり、新春にふさわしい落ち着いた空気の中で旗開きは幕を開けた。久しぶりに顔を合わせる仲間同士が言葉を交わし、連帯の輪が自然に広がっていった。

【2.物価高の現実と、前へ進む決意】
 岡上委員長は主催者あいさつで、長引く物価高騰と厳しさを増す労働環境に触れながらも、「だからこそ仲間と力を合わせ、前へ進む」という決意を語った。その言葉は、現状への嘆きではなく、退かない姿勢の表明として参加者の胸に響いた。
 続いて、高知県雇用労働政策課長、日本共産党の岡田高知県議から、それぞれ激励と連帯の来賓あいさつが寄せられ、労働者の声を社会につなぐ取り組みへの期待が示された。

【3.2026年春闘方針と国際情勢への視座】
 筒井委員長代行は、県労連の2026年春闘方針を示し、「失われた30年を取り戻すには、分厚い中間層の賃金底上げが不可欠だ」と強調した。最低賃金全国一律1700円以上という目標は、理想論ではなく、生活を守るために必要な最低条件として示されたものである。
 また、アメリカによるベネズエラへの軍事攻撃に触れ、「国際法違反であり、許されない。民主主義という普遍的価値が破壊されている」と批判した発言は、労働運動が平和と民主主義と不可分であることをあらためて浮き彫りにした。

【4.新春早朝宣伝行動――冷たい風の中で】
 同日早朝、県庁前電車通りでは、新春早朝宣伝行動が行われた。冬の冷たい風が吹き抜け、吐く息が白くなる時間帯。通勤へと向かう人々の足音が、静かな街に規則正しく響いていた。
 この交差点に立ったのは、8組織11人の仲間たちだった。
生協労組は、日々の暮らしを支える現場から物価高の重みを背負い声を上げた。
自治労連は、公共サービスを担う最前線の責任と誇りを胸に、労働条件改善の必要性を訴えた。
自交総連は、交通の安全と働く者の命を守る立場から、賃金と労働時間の問題を正面から語った。
教職員組合は、子どもたちの学びを支える現場の疲弊を、静かだが揺るぎない言葉で伝えた。
年金者組合は、長年働いてきた人生の実感として、老後の生活不安と物価高の現実を訴えた。
 冷え切った手でマイクを握り、凍える指先でビラを差し出す。その一言一言は風にさらわれそうになりながらも、確かに通勤途中の労働者の背中を追い、この年の闘いの始まりを告げていた。

【5.考察と期待――年の始まりに掲げた旗】
 今回の新春旗開きと早朝宣伝行動は、単なる年始行事ではない。物価高と賃金停滞が続く中で、「声を上げ続ける」「退かずに闘う」ことを確認する場であった。賃上げは可能かどうかではなく、実現させるかどうかが問われている。
 連帯を力に変え、現場の声を社会へ押し出すこと。その積み重ねこそが、2026年春闘の行方を左右する。年の始まりに掲げた旗は簡単には降ろさない――その覚悟が、静かに、しかし確かに共有された一日だった。

1月機関紙

希望は現場から――高知の働く仲間とひらく2026年

【1.新しい年を前向きな一歩から】
 2026年の新しい年を迎え、高知で働く私たちの前には、また新しいスタートラインが広がっている。物価高や人手不足など、決して楽な状況ではないけれど、それでも職場では今日も多くの仲間が力を合わせ、地域の暮らしを支えている。その姿こそが、高知の一番の希望だと思う。

 電気、交通、医療、介護、保育、サービス業。どの現場も、働く人の誠実な努力によって成り立っている。誰かが汗を流し、誰かが現場に立ち続けているからこそ、私たちの暮らしは今日も動いている。新しい年は、「もっと安心して働ける職場へ」「もっと笑顔で暮らせる高知へ」と、一歩ずつ前に進んでいきたい。

【2.現場の声が未来をつくる】
 賃金を上げてほしい、休みをきちんと取りたい、ハラスメントのない職場にしたい。こうした願いは、決してわがままではなく、働く人として自然で正当な思いである。その一つひとつが積み重なることで、職場は少しずつ変わり、社会も前に進んできた。

 県労連が大切にしているのは、この「現場の声」である。声を出せば仲間がいる。仲間がいれば、孤立せずにすむ。話し合い、支え合いながら行動することで、よりよい労働条件と働きやすい職場環境を実現することができる。

【3.つながりが生む安心と力】
 働く人の悩みは、一人で抱え込むほど大きく、重く感じられる。しかし、同じ立場の仲間と分かち合えば、不安は少しずつ和らぎ、希望へと変わっていく。正社員も非正規も、若者もベテランも、立場や世代を越えて手を取り合うことが、働く人の未来を守る力になる。

 県労連は、そうしたつながりを地域に広げながら、高知のすみずみまで安心と連帯を届けている。組合の存在は、職場で困ったときに相談できる「居場所」であり、前を向くための「支え」でもある。

【4.午年に込めた前進のメッセージ】
 2026年は午年である。馬は速く走るだけでなく、仲間と歩調を合わせて長い距離を進む動物だ。労働運動もまた、一人で突き進むものではなく、仲間とともに歩むことで、より遠くまで進むことができる。

 小さな職場の声も、つながれば大きな力になる。今年もその声を大切にしながら、少しずつ、しかし確実に前へ進んでいきたい。歩みはゆっくりでも、仲間とともに進む道は決して間違わない。

【5.県労連への期待とともに】
 県労連が「現場第一」を掲げて取り組み続けていることは、働く仲間にとって大きな支えであり、希望である。苦しいときに寄り添い、悩みを聞き、解決に向けてともに考えてくれる存在があることは、何より心強い。

 高知で働くすべての人が、「ここで働いてよかった」「この職場で頑張ってよかった」「この地域で暮らしてよかった」と感じられる一年へ。2026年が、その実感を少しずつ積み重ねていく年になることを、心から願っている。仲間とともに歩むこの一年が、誰にとっても温かく、前向きな年になることを期待したい。