労働組合加入率が幸福度、ジェンダー平等に関わる根拠
●世界の労働組合加入率が高い国トップ10など
(ILOデータに基づく)
順位 国名 組合加入率(%) 備考
1 デンマーク 70%以上 ゲント方式を採用
2 スウェーデン 70%以上 ゲント方式を採用
3 フィンランド 60%以上 ゲント方式を採用
4 ノルウェー 60%以上 ゲント方式を採用
5 アイスランド 60%以上 ゲント方式を採用
6 オーストリア 50%以上
7 ベルギー 50%以上
8 フランス 40%台
9 ドイツ 40%台
10 ルクセンブルク 40%台
...
アメリカ 10%台
日本 10%台
韓国 10%未満
中国 10%未満
※上記の数字はあくまで概算であり、最新のILOデータと異なる場合があります。最新のデータは、ILOのウェブサイトで直接ご確認ください。
●各国の特徴と要因
★北欧諸国
ゲント方式を採用し、労働組合が失業保険などを運営しているため、労働組合への加入が生活に直結しています。
★西欧諸国
歴史的に労働組合運動が盛んであり、社会保障制度と密接な関係を築いています。
★アメリカ
OECD諸国の中でも低い水準。産業別組合が中心ですが、企業の経営状況に左右されやすく、組織率は低めです。
★日本
企業別組合が主流でしたが、近年、非正規雇用の増加や終身雇用制度の崩壊により、組織率が低下しています。
★韓国
過去には高い組織率でしたが、経済危機や労働法改正の影響で低下しています。
★中国
国営企業を中心に労働組合が存在しますが、独立性が低いことが指摘されています。
●労働組合加入率に影響を与える要因
①経済システム
社会主義経済や資本主義経済など、経済システムによって労働組合の役割や地位が異なります。
②労働法
労働法の整備状況が、労働組合の活動に大きな影響を与えます。
③歴史的背景
各国の歴史的な労働運動の経緯が、労働組合の組織率に反映されます。
④産業構造
産業構造の変化が、労働組合の組織率に影響を与えることがあります。
⑤文化的な背景
各国の文化的な背景が、労働組合に対する国民の意識に影響を与えます。
対象国数:143カ国
●世界幸福度報告書2024に基づくランキング
順位 国名 幸福度スコア
1 フィンランド 7.741
2 デンマーク 7.583
3 アイスランド 7.525
4 スウェーデン 7.344
5 イスラエル 7.341
6 オランダ 7.319
7 ノルウェー 7.302
8 ルクセンブルク 7.122
9 スイス 7.060
10 オーストラリア 7.057
...
23 アメリカ 6.725
51 日本 6.060
52 韓国 6.058
60 中国 5.955
補足
●スコアの解釈
スコアが高いほど、国民の幸福度が高いことを示します。
日本の状況: 日本は51位と、前年の47位から4ランクダウンしました。
●上位国の特徴
上位を占めているのは北欧諸国が中心です。これらの国では、社会福祉が充実していたり、自然との共生が重視されていたりするなど、国民の幸福度を高めるための様々な取り組みが行われています。
●日本の幸福度
経済力はあるものの、幸福度ランキングでは比較的低い位置にいます。これは、働き方改革の遅れや、社会的な孤立感の増大などが要因として考えられます。
対象国数:146カ国
●世界経済フォーラムが発表した2024年のジェンダーギャップ指数に基づくランキング
順位 国名 スコア
1 アイスランド 0.935
2 フィンランド 0.875
3 ノルウェー 0.875
4 ニュージーランド 0.835
5 スウェーデン 0.816
6 ニカラグア 0.811
7 ドイツ 0.810
8 ナミビア 0.805
9 アイルランド 0.802
10 スペイン 0.797
...
43 アメリカ 0.747
94 韓国 0.696
106 中国 0.684
118 日本 0.663
補足
スコアの解釈
スコアは0~1の間で表され、1に近づくほどジェンダーギャップが解消されていることを示します。
●上位国の特徴
上位を占めているのは北欧諸国が中心です。これらの国では、政治、経済、教育、健康の各分野において、男女平等が比較的進んでいる傾向があります。
●日本の状況
日本は118位と、G7の中では最下位となっています。特に経済分野での男女格差が大きいことが要因の一つです。